サウジアラビア金融グループ

社会変動の世界概論 | 記事URL


サウジアラビアの中央銀行であるSaudi Arabian Monetary Authority(SAMA)や政府省庁である財務国民経済省(Ministry of Finance and National Economy)が最右時アラビアにおける金融のメインプレーヤーの代表的存在として指摘できる。SAMAが主要株主にリストされる銀行が多く、財務国民経済省がサウジアラビア政府の金融上の代表機関として活動していることから、これらの機関は単に政府機関といった位置づけよりはプレーヤーとしての機能が大きいといえる。

サウジアラビアの資本グループの中で、これら政府系の資本金ベースのシェアは民間金融のシェアをはるかにしのいでいる。

サウジアラビアにおける商業ベースでの重要性が高い金融機関は、ロンドンに本部を置いている欧州、米国、日本の銀行資本とのコンソーシアム・バンクとしてサウジ・インターナショナル・バンク(SAMAが50%を所有)がある。さらに、サウジアラビア国内の最大の商業銀行リヤド・バンク(SAMAが13%所有)がある。

サウジアラビアにおけるいわゆる商業銀行(Commercial Bank)は11行あり、そのうち2行のみがサウジアラビア人のみを株主とする純サウジアラビア資本による銀行である。

そのうち1行は、サウジアラビア政府(SAMA)が43%(1987年11月にはSAMAの比率は38%まで下がっている)出資するリヤド・バンクである。

残りの1行は、ピン・マハフーズ一家及びカーキー族で100%を所有するナショナル・コマーシャル・バンク(NCB)である。

リヤド・バンクは、リヤド・バンクが60%,仏クレディ・リヨネが40%を出資したオフショア・バンクであるガルフ・リヤド・バンク(所在地バーレーン)を所有している。



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